【本文コラム】
教育に関して、日本が国際的に遅れているといわれていることが2つあります。1つは公的な教育費の支出、もう1つは家庭での教育です。
子どもが家庭でするお手伝いの時間の国際比較、ここでの日本の時間数は他国に比べて驚くほど低くなっています。家族の構成員である子どもが家庭生活を維持するための家事の分担をしないことは教育の面でも良くないことだと思います。家庭で仕事をしない習慣は、気付きの細やかさや人への配慮を欠落させます。それが社会人になって、仕事の中で表面化してきます。
会社で自分のデスクの周りが整理できず、大切な資料の所在が分からなくなり常に探し物をしている人。大切な会議の段取りで細やかな配慮ができず、失敗を繰り返す人などは、家庭での人として備えなければならない基本的なしつけが欠如している例ではないかと思うことがあります。
家でのお手伝いは、社会人のマナーや気配りにつながっています。小さな頃からできることを一つ一つ探していって実践しましょう。
我が家の子どものお手伝いはこんな感じです。
(1)1歳になったら準備する収納。
(2)2歳になったらやってみよう。
(3)3歳になったら自分でやろう。
(4)4歳になったらさらにチャレンジ。
(1)1歳になったら準備する収納。
1歳になったら母親の目と手の届く場所に子ども用の収納を。
●パンツまたは紙おむつ収納。
パンツやオムツを替えるときは必ず自分で取ってくるようにさせます。初めは親子一緒に練習します。しばらくはパンツを取り出してばら撒いて遊んだりしますが、それは片付けさせるようにします。1歳を過ぎると自分で取り出して着替えるようになります。
●雑巾、布切れ収納。
飲み物をこぼしたり、床におしっこを漏らしたり、この頃は常に床掃除をしている時期ですね。この床掃除を子どもと一緒にやります。初めは子どもの手に親の手を添えながらゆっくり拭いていきます。おしっこもそうします。ビチャビチャのときは吸い取るように、少しのときはふき取るように、じゅうたんなどの上はたたくように、拭き方のパターンも教えます。まあ、なかなかすぐにうまくはいきませんので気長にやります。とにかくお母さんが何でもやるのではなく「自分でやるのよ」と言葉をかけ続けます。雑巾や古い布切れの収納場所を教えておくと、しばらくすると、何かをこぼすと自分から雑巾を取りに行くようになります。拭き方はまだ滅茶苦茶ですが、あまり気にしないで。
(2)2歳になったらやってみよう。
さらに収納が増えます。
●保育園のタオル
小さく可愛いお手拭タオル。洗濯したものを自分でたたんだり、保育園のバッグに入れたり。
●靴下
自分で履くのが楽しい時期。このような下着や小さな衣類は、子どもが出し入れしやすく親の目も届く場所に収納しましょう。
(3)3歳になったら自分でやろう。
●お買い物
我が家の子は一時もじっとしていません。買い物に行くのも気合が入ります。スーパーでは私がカートを持ち、2人の子どもは代わる代わる「その昆布だし」「次はあの箱入り高野豆腐」「この一番前のお肉のパック」と私の指示した食材をカートに入れていきます。私は悩むまもなく次々指示を出します。レジにつくと3歳の子はカード受け渡しの係、4歳の子はお金とおつりの係です。「お豆腐はそっと持つのよ」とか「魚の上に重たいものを乗せないで」「お金を払うまで勝手に飲まないで」と注意事項はたくさん。小銭は手をグウにしてしっかり握ることも教えます。まあ、すぐに思うようにはなりませんが。確実に習得していきます。
●お洗濯
この頃(女の子なので)エプロンつけてお母さんの真似事が大好きになります。夏場は外やベランダでバケツやタライでお洗濯。裸になって洗濯します。石鹸で洗ってその後は何度もすすぎをします。すべて自分で。大きいものは足洗い。歯ブラシで靴やサンダルを洗うのは大好きです。完璧な仕上がりにはこだわらないで、石鹸はこちらで管理します。後はそのまま干して着せましょう。どうせすぐまた汚れます。お天気の良い土日に遊びがてらやりましょう。
(4)4歳になったらさらにチャレンジ。
ときどき甘えるけれどももうすっかりお姉さん、何でもできます。この時期は色々なことができるようになってくるのでチャレンジすることが大切です。ゲーム感覚でやってみましょう。
●お買い物
金額の単純なものは、自分でレジへ行かせます。レジで並ぶこと、店員さんに挨拶すること、お金の受け渡しなど自分でやります。
●飲食店で
テーブルの上を汚したときなど、自分でお店の人に声をかけてもらいます。まずは「すみません」と大きくはっきり店員さんへ声をかけることから。あるいはお絞りをお借りして自分で拭いたり、冷たいお水のおかわりをいただきに行ったり。人と関わることを中心にやってもらいます。できるだけこちらが口を出さないように気をつけ、時々フォローする程度にします。面白いですよ。
●名前書き
保育園のお道具の名前書き。意外と沢山あります。自分の名前がそろそろ書けるようになる時期ですので、体裁が悪くても読めればOK、マジックで自分で書いてもらいます。
【アドバイス】
予想以上に、小さな子どもでもできることは沢山あります。完ぺき主義は横に置いて、色々なことにトライしてみましょう。
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