太宰作品に思うこと
【要約文】
太宰治の作品が映画化されるという。自称太宰好きの私は複雑な心境。
太宰作品が映画として、大衆にさらされることでその価値が半減してしまうような気がする・・。一種独特である私の太宰に対する思いを文字にしてみました。
【本文コラム】
何ともいえぬ暗さ、作品に漂う重々しさ・・・。太宰治の作品は私の心のようでした。主人公の自暴自棄な性格は作者自身なのでしょうか。
どこか、自信がなくて、それでいてプライドは高く、甘えん坊の女好き。いわゆる可愛い男です。私はこのような男の人が好きです。
どこか、守ってあげたくなるような、乳臭さを感じるのです。だから、彼はいつも女性に守られ、最期のその時まで、女性と一緒でした。
一緒に亡くなった女性の気持ち、不謹慎ですが、よくわかるのです。もし、わたしだったら、きっと、同じことをしていたと思います。
母性本能をくすぐる彼の性格は幼いころ、母に甘えられなかったせいなのでしょうか。
彼は何のために作品を書いたのでしょうか。私が思うに、(あくまでも推測ですが。)誰のためでもなく、自分のため。
つまり、己を知りたいがために書いていたのではないかと。だから、主人公の男性はいつも、自分なのです。
だからこそ、太宰作品は大衆文化、いわゆる娯楽ものにはむかないのではないでしょうか。それなのに、映画化というと、どうでしょう。本人は草場の影で何を思うでしょう。
彼の作品全域に渡る溜息のようなメランコリックな雰囲気はどのように映画に漂わせるのでしょうか。
これも、本当に一種独特の太宰感ですが、彼の作品はまるで、ショパンのピアノ曲のようです。
癒えることのない悲しみが作品を覆っています。それというのも、ショパンも太宰も癒すことのできない悲しみを常に背負っているのです。
故国に帰れぬ望郷の思いを背負うショパン、裕福な家に生まれてきたことに自己嫌悪を
感じる太宰。なんと、2人は似ていることでしょう。
「太宰ファンは皆、自分ほど太宰を理解している人間はいないと思っている。」今日の朝刊にこんな言葉がありました。まさに私です・・。
一ファンのつぶやきとして、この文章を読んでいただければ、本望です。
【アドバイス】
自分なりの解釈で太宰作品に触れてください。
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