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4月 29, 2008

土の上で寝る

by <アンケート調査・インターネット調査モニター>エリマキ

【要約文】
家族でキャンプに行った。乗り気ではない私と何も分からない娘二人を連れて夫は大奮闘する。自然の中で不便を体験して行き着く先は?家族の絆が深まったある初春の出来事。

【本文コラム】
 この春、下の娘が幼稚園に入園する。では、お祝いしようということで、私の頭の中ではホテルで食事をするか、娯楽施設で楽しいひとときを過ごすかどちらかに決まっていた。

しかし連日自宅に届く大きな荷物。夫に聞けば、キャンプ用品だそうだ。自然の中で入園祝い?夫の真意が理解できなかった。

 「キャンプってバーベキューの大掛かり版?」真剣な顔で反論する。「テントで寝るんだよ」だって。鍵も無い、風呂も無い、電気も無い。『箱入り』ではなかったけれど、まさか外で寝かされるとは。。。

虫も雨も、もしかすると狼?も襲ってくるかもしれないのに。私一人拒否しても準備はどんどん進む。いつの間にか娘たちも楽しみにしている。

私は何が楽しいのか分からないから、盛り上がり様がないのだった。

 ついにその日、道すがら満開の桜が笑っている。肉や薪を買って現地に到着。早速テント張りだ。子供たちも遊んでいる暇はない。倒れないようにポールを押さえている役目だ。私は寝床の下に敷くマットに空気を入れることに。ポンプを踏み続けていると、普段使わない筋肉がプルプルする。情けない。

 テントが張れたら次は夕飯の準備だ。薄暗い空の下、家なら明るい部屋でのことだから、改めて一日の終わりを迎えつつあると実感する。

火起こしは夫の仕事。夫は山男だったから、テント張りも野外での炊飯も慣れている。知ってはいたが、おもしろおかしく話を聞くだけだと思っていたのに。。。

でも火を起こし、その火を大事そうに大きく広げていく夫の生き生きした姿や、それを手をたたいて応援する娘たちを見ていると『あれ、こんな幸せな気分もあるんだな』と驚いてしまった。

 いつしか周りは真っ暗に。鳥の声ももう聞こえない。明るいのはたき火と降るような星だけだ。焼くだけの料理やぶつ切り野菜の素朴なスープは信じがたい程美味しく、みんなお腹いっぱい食べた。

笑いっぱなしだった子供たちも子グマのように丸くなって寝袋へ。私たちは子供の成長やら夫婦円満やらいろいろなものに乾杯しながら、火が消えるまでホットワインを飲んだ。

 土を感じながら寝る。家では明日やらなければならない様々な事を考えながら眠りにつく。しかし土の上では明日晴れる事だけを願った。そして次の瞬間、小鳥のさえずりで目覚めるのだ。深い眠りだった。

 夫が焼いてくれたホットケーキとあたたかいコーヒーで一日が始まる。幸せな朝だった。同時にもうすぐこの幸せが終わると思うととても悲しくなった。乗り気ではなかった私が『また来たい」と思ってしまった。悔しいが夫に完敗だ。

 これからいろいろなことを経験するであろう子供たち。彼女たちへ自然の中での一夜を贈った我が夫に、私はさらにそれを上回る程の癒しを与えなければならないとつくづく思った。

【アドバイス】
 臆する事無く自然の中に踏み入れてください。都会では分からなかったものが見えてくるはずです。でも危険と隣り合わせですから下準備は慎重に。
 では、山で会いましょう!

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よろしくお願い致します。(^_^.)

4月 29, 2008 コラム |

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