「家紋の茗荷(みょうが)を食べてはならない」の禁を破る
わたしの実家の家紋は「丸に抱き茗荷」でした。結婚し、姓が変わるまで、家では家訓として、「家紋を食べることになるからウチでは茗荷は食べてはならない」と言い聞かされて育ってきました。夏になると八百屋の店頭でみかける赤と白の美しい曲線のどこかなまめかしい野菜は、わたしにとっていつもミステリアスな存在で、「いつか結婚して姓が変わることがあったら、絶対食べてみたい」と思っていました。
しかし、ひょんなことで、結婚前にその禁がやぶられることがありました。家族で外食し、ある店で、和食のコースの料理をいただいたときに、なんともいい香りのシャキシャキとした細切りの野菜が豆腐料理のトッピングに使用されていたのです。「おいしいね、これなんだろう!」というと父が「みょうがやろ」と。。。「え!いいの??」と思わず聞くと「まあええやろ、食べてしもたし」と父はムシャムシャ。なんだ、父は外では結構平気に食べていたのね、という感じで、禁じられていた子どもとしてはプンプン、って感じでしたが。。。ともあれ、その禁断の味はう~ん、とってもデリシャスだったのでした。ちょっとクセのある香味、歯ざわりがたまりません。
嫁いでからは食べまくり。細切りにして、かつおのたたきには欠かせない薬味です。夫の実家ではレタスといっしょにサラダにして食べさせてくれます。舅がちょっと意地悪く「女の子は一生実家の家紋を持ってあるくんだから、名字が変わってもやっぱり食べたらいけんのじゃないかのう」というのですが、「いいんですよう、へへへ」と結婚11年めのズブトイ嫁は笑ってすますのでありました。で、生で食べるしか知らなかったんですけど、ネットで見てみるといろんなレシピがあるんですね。なんとごはんものにもできるみたいです。
うわー、おいしそう。ぜひやってみたい。普通の炊き込みご飯にしてもいいんですね。こちらのブログのごはんはほんとにいつもおいしそう。建築家は美食家なのですねえ。丁寧に生活しているって美しいな。なかなかできないことなので憧れます。
さて、茗荷が解禁(?)になってすっかり好物として、定着したわたしですが…あれれ?なんだか結婚してからもの忘れが激しいんですよねえ。そういえば落語や昔話で「茗荷宿」というのがありました。客が財布を忘れるように主人が茗荷をたくさん食べさせたところ、財布は忘れなかったけれど、客が宿代を払うのを忘れて帰ったというオチ。うちの家紋を決めた先祖は、もの忘れのひどい人だったのかも!
6月 5, 2005 フード・料理・レシピ | Permalink
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コメント
え~知らなかったです。
うちも抱き茗荷なんですがぱくぱくとたべてます。
そういうのあるんですね・・・
今度から食べにくい。
ま、牛の家紋じゃなくってよかったかな。
投稿 pon | 2005/10/06 21:23:06