【本文コラム】
私はもう37~8年、毎日1箱ほどタバコを吸い続けておりました。
「タバコは百害あって一利なし」との言葉もどこ吹く風‥。
主人も自分が吸ってる手前、「禁煙してイライラするほうが体に悪い」な~んてお気楽トンボ。
だから夫婦で“スーハースーハー”の毎日を送っておりました。
2年ぐらい前になりますかしら?270円のタバコが300円になったのは‥。
もちろん他のタバコも一斉値上げしましたね。
今まで1ヶ月に約8,000円だったのが9,000円になってしまう。
“ということは1年で軽く10万円を越えてしまう~~!!”と考えた途端に、頭の中で電卓がパチパチパチ・・・
“じゃぁ、1年で10万も貯めることが出来るってこと?”
今まで考えたことも無かった数字の羅列が急に現実化してきて、“これはチャンス!!”と思ったわよ。
「禁煙するわ!!!」・・・強く決心した瞬間でした。
それが値上げの1ヶ月前のこと。その時に、ちょうど1カートン残ってました。
普通なら、その場で捨てる・・・いやいや勿体ない。主人か誰かに吸って貰うところなんですが、そこが私の凄いところでした。
“この1カートンを吸って最後にしよう”と誓い、まずは1服‥。
「おいおい。冗談かよ」な~んて言わないで下さいね。本当の話なんです。
こ~んなお気楽な調子で始めましたけど、まず1日にどれぐらい吸うのか確かめてみようと思い、吸うたびごとに紙に「正」の字を書いてみました。
そうすると、毎日20本前後と思ってたのに、その日は16本なんです。
1~2本の差は当たり前なんですが、この4本近くの差は、いちいち書くのが面倒だったせいかもしれませんね。
新たな発見でした。“クッソー!!もう少し早く気が付いていれば” って・・・世の中とはそうしたもんですね。
次の日の朝、新しい箱から4本抜いて、昨日と同じ16本にしました。
“昨日と同じでも良い。でもこれ以上は絶対に吸わない”って誓って実行した結果、次の日には1本残ってました。
で、その中に14本足して・・・これを続けたのです。
月半ばの頃には、な~んと、1桁になってました。しかも6本に‥。
それからがちょっと停滞気味になり、どうしたら良いか考えてみたら、あることに気が付いたのです。
それは、「急にタバコが吸いたくなるのだけれど、いざ吸ってみると1服か2服で満足する」ということです。
だから1本の4分の1程度で充分なんです。でも残りが勿体ないし‥。
で、ひらめきました。
"2回に分けよう。切ってしまえば良い"・・ということで、2服ぐらい吸ったらハサミでチョッキンしました。これは人が居るところでは出来ないですよ、とても恥ずかしいですから。
その頃には残りの本数が少なくなってるので、一抹の寂しさもあり、精神的に少し追い詰められ始めていたところだったのです。
だって~、吸える回数が少なくなってましたからね。
だから、ハサミでチョッキンは大成功!!!回数の問題は即刻解決しました~~。
残り2本になったのが月末の3日前のこと。
この頃には、もう、タバコの味が紙臭くなって来てましたね。
口の中が懐かしい匂いというか感覚というか、突然昔を思い出しました。
学校の帰り、友達と二人で粋がって喫茶店に入り、先ほど買ったばかりのタバコを出したら、こちらを見ていたマスターが黙って首を振り、あごで裏のトイレのほうに促しました。
私達は一緒に狭いトイレに入り、おもむろに生まれて始めてのタバコに火をつけ、少しむせてクラッと来たけれど、どうにか吸い終わりました。
“こんな不味いもんなのか~”って、ちょっと拍子抜けしたことを覚えてます。
でも臭かった~~~!!!田舎のことなのでボッチャントイレだったのよね~。
下を向くと真っ暗な穴があるし‥。
だから余計にクラクラ来たのかな?落ちなくて良かったわぁ。
そんな強烈な思い出から、はや35~6年の月日は流れて行き、今こうして禁煙の体験報告を偉そうに語っております。
話がそれてしまいましたね、ごめんなさい。
それで最終日には1本残ってたんだけど、もう吸いたくなくなっていましたので、初めてゴミ箱に捨てました。
あれから約2年。時々フッと吸いたくなった時はありますが、それも一瞬のことで、今では主人に禁煙を勧めております。
少しずつ少なくなってはいるみたいですが、さてさて‥。
こんなに簡単に止めることが出来たのは、「昨日と一緒でもいいよ。
でも昨日より増えないように」という、割りと気持ちをラク~に持って行ったからだと思います。
みなさんも、どうか試してみて下さいな。ここに約1名、成功者がおりますので‥。
【アドバイス】
「吸ってはいけない」とか、「吸いたくなったらどうしよう」なんてことは、一度も考えたことはありませんでした。
自分を律したり、規制するのは追い込むだけだと思います。
ラク~な気持ちで楽しんでやれば、成功すると思います。
なにせ、チョッキンですから‥。
な~に、出来なかったら、また何回でもチャレンジすれば良いだけのこと。
少なくとも、そのたびに減っていくと思います。
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